自己破産するとできないこと
自己破産をした場合、何ができなくなってしまうのでしょうか。よく引っ越しができなくなるとか、選挙権がなくなるなどと言われますが、そのような心配はまずありません。
ただしやはり借りていたお金を返済しなかったため、できないことやできなくなることというのはあります。
『信用情報機関』に情報が登録されるため、審査が通らなくなり、新しくローンを組むことができなくなります
利用の有無にかかわらず現在持っているクレジットカードは使用不可に。携帯代・公共料金・家賃の支払いなどの用途でも同様
自己破産を申し立てると、弁護士・税理士などの士業や保険勧誘員、警備員など一部職業には復権するまで就けない制限があります
(自己破産の開始決定〜免責決定までの約3〜4ヶ月間)
不動産や車は、よほど資産価値が低くない限りは処分されます。そのため自己破産前の家や車の維持は困難です
一度自己破産をすると、当分の間は再度の免責を受けることができません。また2回目以降は裁判官の心象も悪くなります
自己破産してもできること
無論できないことばかりだと悲観することはありません。もちろん自己破産をしてもできることも沢山あります。
- 携帯電話の利用
- 家族のクレジットカード利用
- 選挙
- 結婚
- 車の購入
- 引っ越し
- 海外旅行
クレジットカードやローンは利用できなくなりますが、現金払いなら携帯や車の購入も可能です。引っ越しや海外旅行は、自己破産手続き中は許可が必要ですが、手続き終了後は自由にできます。
自己破産というと、人生が終わったように感じる人もいるかもしれません。しかしできないこと、できなくなることばかりではなく、できることもあるので、特に心配する必要はないのです。また10年経ってしまえば、元通りローンやカードの申し込みも可能になります。
ただし自己破産の対象になった会社のカードは、審査に通るのが難しくなります。利用履歴のない会社の方が再スタートを切りやすいでしょう。