多重債務とはどんな状態?

多重債務とは、複数の金融業者からお金を借りている状態です。

 

たとえばお金が足りないという理由でA社からお金を借りたとします。しかしA社の返済に行き詰まり、返済のためにB社からお金を借り、さらにC社に借り…

 

このように、借金返済のため別の借金を申し込む人を、主に多重債務者と呼んでいます。

 

多重債務になるとどうなる?

  • 生活が苦しくなる
  • 当然のことですが返済がかなり苦しくなります。1社なら月に数万でも、3社・4社と増えれば10万円以上の返済に追われることに

     

  • 返済が進まない
  • 1回あたりの返済額を減らすと、返しても返しても借金がなかなか減りません。この先どうなるのかと絶望的になってしまうことも

     

  • 借入自体が難しくなる
  • 消費者金融の場合は総量規制があるため、複数の会社を利用することが困難にもなってしまい、首が回らない状態になります

 

 

多重債務から脱出するには

多重債務の解決方法は2つあります。

 

借金を一本化する

 

いわゆる『おまとめローン』で、複数のローンを1つにまとめて返済日や金利を統一する方法。この場合は新規にローンを申し込む、それにすべてまとめるのが一般的です。もちろん新しく申し込むわけですから、その審査に通る必要があります。主に金利が低い銀行のローンを利用することが多いです。

 

債務整理をする

 

審査に通らなかったという場合は、債務整理がお勧めです。債務整理には任意整理や自己破産などの方法があります。任意整理は、借金を圧縮して分割返済する方法です。自己破産は裁判所に破産宣告を行って、借金をすべて帳消しにしてもらうやり方で、免責が下りた時点で借金から解放されます。

 

ただ債務整理を行うと、最低5年間はローンを組んだりカードを申し込んだりすることができません。自己破産の場合は官報に氏名が掲載されますが、官報の破産の欄を見る人は限られています。

 

いずれも弁護士や司法書士に依頼することになるので、どの方法がいいのかを相談してから決めましょう。