任意整理の具体的な流れ
債権者との交渉次第ですが、任意整理は依頼から平均3〜6ヶ月ほどで和解が成立、返済を開始します。
- 弁護士・司法書士などに相談
- 任意整理の手続きを依頼
- 借金返済を一時ストップ
- 金融業者に『受任通知』を発送
- 債務の確定
- 着手金の支払い
- 貸金業者との交渉スタート
- 和解が成立
- 成功報酬の支払い
- 和解内容に基づき返済再開
任意整理は自分で行うこともできますが、まず弁護士や司法書士に相談するのが一般的です。債務や財産の状況の他に収入や支出、貸金業者などについて聞かれます。事前に情報を整理しておけば相談がスムーズに進みます。
自分の置かれている状況や、どのようになりたいのかを話し合い、『任意整理が最適』という結論が出た段階で手続きを進めるよう依頼します。
これまで通り続けていた返済を一時的にストップし、話し合いの準備に入ります。
受任通知とは「弁護士が依頼を受けましたよ」という案内のこと。金融業者はこれを受け取ると借金している本人(あなた)に督促することができなくなります。これ以降、電話や手紙に怯える必要はありません。
債権者から開示された取引履歴に基づいて引き直し計算を行い、正確な債務額を確定します。任意整理の手続きの流れの中で過払い金が判明することがあります。過払い金があれば同時に返還の請求を行います。
任意整理の着手金相場は、交渉1社あたり2〜5万円。着手金を無料にしている事務所もいくつかあります。
任意整理案を作成し、債権者との交渉に入ります。一括弁済か?分割弁済か?弁済期間は何年か?など、両者の落としどころを専門家に話し合ってもらいます。
話し合いがまとまると、任意整理案についての承諾書をもらって交渉成立となります。
任意整理の成功報酬相場は、借金額の10%程度。このほか過払い金請求でお金を取り戻せた場合、返還の成功報酬として20%程度支払うのが相場です。
任意整理案の弁済計画に基づき、支払い遅れや滞納がないよう返済を進めていきます。