タバコは何日で抜ける?

実際に診察をスタートすると、身体に貼るニコチンパッチや、飲み薬のバレニクリンで治療をします。ニコチンパッチは、ニコチンを少量ずつ体内に摂取することで禁断症状をおさえ、バレニクリンはニコチンを含んでいませんが、似た作用をして禁断症状を防ぎます。

 

禁煙外来では、3カ月かけて禁煙できる身体と心を作っていきます。重要なのは、「身体の依存」「心の依存」「習慣の依存」を取り去ることです。

 

「身体の依存」とは、ニコチン依存症の人がニコチンを摂取したくてたまらなくなってしまうことです。体内のニコチン量が少なくなるとイライラする、不安になる、集中力が落ちるなどの禁断症状があらわれます。体内のニコチンは約3日で抜けるため、この時期が禁断症状のピークになり、個人差はありますが、2週間を超えると治まってきます。

 

「心の依存」とは、タバコによってストレスが解消できる、などの誤った認識のことです。非喫煙者の人でも間違った認識を持っている人が多いので、下表で社会的ニコチン依存度を一度チェックしてみましょう。

 

「習慣の依存」とは、生活の中に習慣として組み込まれている状態です。例えば、コーヒーやお酒を飲むとタバコを吸いたくなる、など特定の習慣と喫煙が結びついていることがあります。自分がどんなことをしたときに吸いたくなるのかを分析し、その呼び水となる行為を遠ざけることを勧めています。

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